the longest day

アラサーが映画レビューを100本ノックしてます。基本はゆる〜く、時に真面目に。コンテンツってなんなのか紐解いていきたいと思う。

タイピスト

おはようございます。

今日は1958〜1959年を舞台に、タイプライターの早打ちをスポーツのように表現した2012年のフランス映画「タイピスト」を観てみました。

今作は夜寝静まった田舎の雑貨店で、主人公のローズ・パンフィルがこっそりとタイプライターを打つところから始まります。彼女のその表情は喜びと好奇心に満ちていて、物語へ引き込まれてしまいます。

ローズは一度田舎を離れてみたくて、都会にある保険代理店で秘書の面接を受けに行きます。そこでタイプライターの早打ちを披露したことで、なんとか一週間の試験採用となります。

しかし、結局、タイプライターの早打ち以外取り柄のないローズは、雇い主であるルイに秘書は勤まらないと言われてしまいます。

それから誤解もあり二人の間に一悶着あるのですが、ルイから「仕事を続けたいのならタイプライター早打ち大会に出場せよ」と命じられてしまいます。

そこで彼女は1958年フランス大会に初出場するのですが、集中力を欠いていたこともあり、わずか2文字の差で敗退してしまいます。しかし、これで眠っていた才能と闘志に火が付きます。

二人は世界大会への出場を目指し、ローズは一人暮らしの為に借りた下宿を離れ、ルイの自宅で特訓をすることになります。

男と女が何かの為に一つ屋根の下、奇妙な共同生活が始まって、ここから物語はスポ根あり恋愛ありで複雑に展開していきます。

・雑感

1.今まで観てきたフランス映画はストーリーそのものが結構奇想天外だったけど、今作はかなりストレートで逆に新鮮でした。それでも少し複雑みを感じるのはフランス映画らしく好感度が高いですね。

2.全体的に1958年〜の時代を感じさせる部分が多いのですが、今では止められそうなところでもタバコをふかしているシーンが結構ありますね。モノクロの絵が現代に蘇ったように再現度高いと思います。古いのに新しい。

3.ローズ役のデボラ・フランソワさんが姉御肌って感じで、ルイとのやりとりがとてもユーモラスです。

4.今回は珍しく吹き替え版を観たんですが、改めて字幕版観ると面白いし、そっちのほうが不思議と頭に入ってきました。

5.ド定番なレビューですが、日常に退屈してる人にオススメの映画かなと思いました。