the longest day

アラサーが映画レビューを100本ノックしてます。基本はゆる〜く、時に真面目に。コンテンツってなんなのか紐解いていきたいと思う。

小説 風の歌を聴け/村上春樹

おはようございます。

今日は珍しく、好きな小説について書いてみようと思います。最近は映画漬けで、あまり読書は捗っていないですが、僕が読書にハマったのは村上春樹さんの作品がきっかけでした。

最初に読んだのは「ノルウェイの森」だったけど、「風の歌を聴け」は、さらにハマりましたね。

アメリカ文学に強い影響を受けていると、批判的な意見を受けることも多いですが、僕は初期の作品群には枯れ草の匂いのような日本的な懐かしさを感じますね。

あらすじを語ることに大きな意味のない、くっきりとしていないストーリー性、ぼんやりと浮かんでくる憧憬を思い出させる数々の描写の連なりは、いつ読み返しても同じ気持ちにさせてくれます。それはいつか帰りたいと願っている、記憶の中の故郷のようです。

とくに風の歌を聴けは短くまとまっているので、一人でお酒を飲み始めて飲み終わる頃には読み終わるくらいなので、ふと本を読みたくなった時にオススメです。

また、こんな風に女の子にモテるわけがないと批判されますが、大事なのはこんな風にモテたいと思って、こんな風にモテるにはどんな風にしたらいいか考えることなんじゃないかなと思います。

誰だってステキな女の子が居たら仲良くなりたいと思ってしまうわけだけど、それに対して村上春樹氏はこうやって口説きたいと思ってるんだろうなと。僕は結構共感してしまいます。

めちゃくちゃ散文的ですが、本当にオススメの一冊なので、何か軽く読みたいなと思った人はぜひ読んでみてください。