ユー・ガット・メール
おはようございます。
今日は前々から観たいと思っていた「ユー・ガット・メール」でプライムビデオ初課金してみました。クレジットカードを登録してれば一瞬ですね。
日本では1999年に公開されて、当時話題になったのが懐かしいですね。僕はその頃キッズだったので全然興味なかったのですが、今そのタイトルの響きにとても惹かれました。
1940年に製作された「桃色の店」と言う作品を下地に、時代を反映して手紙で文通の設定をインターネットでのメールに置き換えられて今作は出来たそうです。
視聴時間119分
・あらすじ
今作はメグ・ライアン演じるキャスリーンが同棲している恋人に朝起こされるところから始まります。彼は新聞を読みながら、それに対する意見をキャスリーンに語ります。テクノロジーが何か役に立つ物を生んだか?と言うフレーズは、この後の展開を想像すると、とても印象的な問いですね、
足早に出勤して行く彼、キャスリーンは彼が戻ってこないことを注意深く確認すると、すぐさまパソコンを立ち上げてNY152からのメールに目を通します。
NY152ことジョーもまた恋人が出勤していくと、Shopgirlことキャスリーンのメールにすぐさま目を通します。
お互いの本当の名前も、何も知らないのに惹かれて行く二人。ユー・ガット・メールの響きに対する思いを語るキャスリーンはもう恋に落ちているようです。
新しい大型の本屋を開店させようとしているジョー。一方キャスリーンはセロテープすらいい匂いがすると言って、やっぱり恋に落ちているようです。気持ちを秘めて、何気ないメールをしているものの、それはとても楽しそうな様子です。
ある日、ジョーは甥っ子達とキャスリーンの店にたまたま訪れるものの、商売敵になることを隠したままキャスリーンに接します。しかし、それも後日バレてしまい、二人はとても険悪な仲になってしまいます。
その夜、現実での相手に対する不満と後悔をメールでぶつけ合う二人、ジョーはついに今度会う?と問いかけますが、キャスリーンは返事をせずにパソコンを閉じてしまいます。
その後、キャスリーンは経営難に陥った店の相談をジョーにしたことがきっかけで会うことになります。
夜のカフェで本に赤いバラを挟んでキャスリーンはジョーを待ちます。しかし、後から来た
ジョーは自分が待ち合わせの相手とは名乗れず、キャスリーンは罵ってしまいます。
現実ではいがみ合いながらもネット上ではますます仲を深めていく二人、物語の結末は殆どの人が望むものなのだけれど、実に心揺るがす感じで進んでいきます。
・感想
1.ジョーがカーネギーの人を動かすを熟読しているのかってくらい人の扱いが上手い。合理的で精神的にマッチョで、少し品のないところもあるけど、最高にカッコイイですね。
2.キャスリーンは芯が強くて現実にいたら近寄りがたい憧れの存在のように感じましたが、とても魅力的です。
3.ネット上と現実で物語が二度始まって重なっていくような感覚はなかなか珍しい種類の物語なんじゃないかなと思いました。ロマンスが深いです。
4.名も知らない相手の心を知って恋してしまうこと、現代では結構増えてきていると思います。その恋が叶うかは別だけれど、もどかしさを共有する感覚が素晴らしいです。恋をするのに理由はいらないんだなと思わせてくれます。
スターバックスリザーブロースタリー@ぼくのなつやすみ
先週は久しぶりにお出かけしてきました〜。
去年開店して話題になっていたスターバックスリザーブロースタリー東京です。
強そうな入り口ですね。
雨模様とは言え暑かったので、ぼくはコールドブリューのフロートにしました。クロワッサンのサンドウィッチはやや塩気が強いけど、大人な味わいでした。
一階でコーヒーを飲んだあとに色々見て回ったんですが、全4階の建物は広々としていますね。月並みですが、コーヒーを楽しむだけじゃなくてエンタメ施設になっているなぁと。
3.4階はテラス席もあって開放感がありますね。
*感想
中目黒駅から歩いて10分少々と、少しアクセス悪いですが、都会の喧騒から少し離れられて、とても良かったです。
休日昼過ぎのピークタイムに行って1時間半待ちだったので、人の波はだいぶ緩和されてきたかもしれません。(QRつきの入場整理券が配布されているので、その場に並ばないで済みます)
平日の夜とかにも行ってみたいですね。デートに良さそうな気がします。
世界一オシャレに見える3。
【重要】休載のお知らせ
おはようございます。
本日は毎日更新の休載をお知らせ致します。
まず、昨日はすでに毎日更新が滞ってしまい、誠に申し訳ありませんでした。
毎日更新を楽しみにされていた読者の方々、あんまりいないと思うんですが、居たらごめんなさい。
・休載の理由について
作者は体調が良くも悪くもないんですが、気分が乗らないと言うか方向性に悩んでおりまして、中長期的な充電期間として休載しようと思っております。
・休載期間中の行動について
1.フォローさん等のブログ・ツイッターを今以上に閲覧。
今後の方向性を探りつつ、参考にさせていただきと思っております。
2.呟く。
これは今まで以上にどうでもいい、くだらないことを複数回に渡って呟いていきたいと思っております。
意識の高い呟きは世に溢れていると思いますので、どうでもいい呟きの必要性を世論に問いたいと考えております。
3.食べ歩く
今月は本業が多忙なので微妙ですが、ラーメンとスイーツを色々行きたいと思っております。
ちなみに今日はラーメン二郎を食べました。
・方向性についての考察。
100本ノックは達成したいと考えております。
その上で、現在のところ静的な普遍的なものを文章化するより、多動的なライブ感のあるものを文章化するほうが合っているかも知れないなと考えております。
もしくは動画系と言うか喋る系の何かをやってみるのも合っているのかなと考察しております。
・まとめ
冨樫先生の気持ちが少しわかりました。
小説 風の歌を聴け/村上春樹
おはようございます。
今日は珍しく、好きな小説について書いてみようと思います。最近は映画漬けで、あまり読書は捗っていないですが、僕が読書にハマったのは村上春樹さんの作品がきっかけでした。
最初に読んだのは「ノルウェイの森」だったけど、「風の歌を聴け」は、さらにハマりましたね。
アメリカ文学に強い影響を受けていると、批判的な意見を受けることも多いですが、僕は初期の作品群には枯れ草の匂いのような日本的な懐かしさを感じますね。
あらすじを語ることに大きな意味のない、くっきりとしていないストーリー性、ぼんやりと浮かんでくる憧憬を思い出させる数々の描写の連なりは、いつ読み返しても同じ気持ちにさせてくれます。それはいつか帰りたいと願っている、記憶の中の故郷のようです。
とくに風の歌を聴けは短くまとまっているので、一人でお酒を飲み始めて飲み終わる頃には読み終わるくらいなので、ふと本を読みたくなった時にオススメです。
また、こんな風に女の子にモテるわけがないと批判されますが、大事なのはこんな風にモテたいと思って、こんな風にモテるにはどんな風にしたらいいか考えることなんじゃないかなと思います。
誰だってステキな女の子が居たら仲良くなりたいと思ってしまうわけだけど、それに対して村上春樹氏はこうやって口説きたいと思ってるんだろうなと。僕は結構共感してしまいます。
めちゃくちゃ散文的ですが、本当にオススメの一冊なので、何か軽く読みたいなと思った人はぜひ読んでみてください。
市民ケーン
おはようございます。
今日は、長年の間に高い評価を得続けている1941年に公開されたアメリカの映画「市民ケーン」を観てみました。
視聴時間119分 序盤は少し小難しいけど、往年の名作と言える見応えがある。
・あらすじ
冒頭、スノードームを抱えた老人、新聞王ケーンが「バラのつぼみ」という言葉を残して、亡くなります。
ケーンは、今世紀最大の影響力を持つアメリカのフビライ・ハンだと語られ、その死は世界中を駆け回ったことが各国の新聞が並ぶことで伝わってきます。
ケーン帝国は古いビルの廃業寸前の新聞社からはじまり、37の新聞社と2つのラジオ局を傘下に納め、如何に帝国の上に帝国を築き、衰退し、死に至ったのかが描かれます。
しかし、ここまでは映画の中で上映された映画の話です。面白くないと何人かの男たちが言い合いになり、バラのつぼみの謎を知ろうと動きはじめます。
編集のトムスンはまず2度目の妻で歌手のスーザン・アレクサンダーを訪ねますが、何の返答も得れません。次に、すでに故人となっている後見人の銀行家サッチャーの回想録を閲覧しはじめると、ケーンの幼少時代へとシーンは移っていきます。
宿泊費のかたにとった金鉱の権利書から大金持ちになった母親は、財産の管理と教育のためケーンを田舎から離され、ニューヨークで育てようと考えます。そこでケーンは後見人となるサッチャーと出会います。
時は流れ、25歳になったケーンは財産を相続することになったものの、突然楽しそうだと新聞社の経営をはじめてしまいます。ケーンは労働者の味方になろうとします。
物語は再び現代に戻ると、トムスンはケーンの友人であるバーンスタインに出会い、ケーンの学生時代からの友人リーランドに会うことをすすめられます。
そして、物語は再び過去の回想へ。新聞社インクワイラーを乗っ取った時の話がはじまります。
ケーンは突然新聞社の一室にベッドや家具を運び込んで、引っ越しを行います。元々の部屋主カーターは非常に面倒くさそうですが、ケーンはとても楽しそうです。
元カーターの部屋で食事を取りながら、新聞の掲載内容について批判するケーン、面白いネタの為なら無茶苦茶なことも要求しますが、市民のためにあろうと誓いを立てます。そして、ケーンの新聞社は瞬く間にニューヨークでトップに立ちます。
こうして物語は現在と過去を往復しながら「バラのつぼみ」へと迫っていきます。
・雑感
久しぶりにモノクロの映画を観たけれど、現代でも残っている作品はやはり見応えがある。
市民のために権力を膨らませていったが、ある時に権力に縛られてしまうと言うジレンマ。
人は何を求めて、何を求めてはならないのか、悩ましい思いが浮かぶ。人にはそれぞれに地獄があるのだと思いました。
オススメの映画は?と聞かれた時の回答
おはようございます。
今日は連続更新100日目と言うことで、リアルでも最近よくされる質問への回答を考えてみます。
ちなみに100本ノックは現在64本なので、道半ばなのですが、見ていただけたらなぁと。
・オススメの映画は?
まず一言、この質問に対する回答はかなり難しいです。
なぜなら、映画の内容は千差万別で、好みに一致してくるものをすぐに見つけてくるのは至難の業です。
だから、まず第一にその人の今まで観た好きな映画や傾向、観たいと思っている映画を聞くべきかなと思います。その上で、あらすじを話しながら絞っていくのがベストかなと。
ちなみに初見の相手に質問された時は「ラ・ラ・ランド」と回答していますが、近年の映画のなかでは最高にバランスがよく、幅広い層から共感を得れるので無難な回答かと思います。
しかし、それだけじゃ面白くないよなぁと思い今日は個人なフローチャートを作ってみようと思いました。
1日本映画を観たい?→
2ノー→3癒しを求めてる?→ツレがうつになりまして。
3ノー→勝手にふるえてろ
1ノー→4最高に情熱的な恋が観たい→ローマの休日
4ノー→5さっと一本観たい→フランシス・ハ
5ノー→6まったりした作品が観たい→マルティナの住む街orホリデイ
6ノー→7独特の雰囲気がある作品が観たい→昔々アナトリアでor草原の実験
7ノー→8コメディ系が観たい→ラブアゲイン
・まとめ
まだまだ改善の余地はありますが、個人的メモに使おうと思います←
言の葉の庭
おはようございます。
今日はちょっと気分転換して、さっと観れるものが観たいなぁと思い、2013年に公開された日本のアニメーション映画「言の葉の庭」を観てみました。
視聴時間47分 早足だけど胸に湧くものがある。
・あらすじ
今作は小雨が降り、池に小さな波紋を作っているシーンからはじまります。項垂れた新緑の木の葉が揺れています。
主人公の秋月孝雄は電車を降りると、雨の日を感じるために地下鉄には乗らず、歩きはじめます。行き着いたのは冒頭の池がある東屋、そこには朝から缶ビールを飲むひとりの女性、雪野百香里がいます。
タカオには将来靴を作りたいと言う夢があり、靴のスケッチをはじめますが、彼女とは以前にどこかで会ったことがあるような気がして話しかけます。彼女は一度はいいえと答えますが、会ったかもしれないと去り際に言い直します。
タカオは家に帰ると兄と夕飯を食べながら、母が戻っていないことを話します。晴れた日は地下鉄に乗って学校へ。雨の日が訪れるのを願っているようです。
そして、雨が降ると再び東屋を訪れ、ユキノに出会います。また缶ビールを飲んでいるユキノと、今度は少し話をします。雨の日にはまた会えるかもねと言われます。
そして、その日から梅雨入りでユキノとの逢瀬が早まって、想いもまた早まっていくようで、タカオは雨の日を願っていることを吐露します。
いつの間にか仲の深まっていく二人、七月になりなかなか来ない雨の日を待ちわびています。
久しぶりにユキノに会うと、いつもお弁当のおかずをもらっているからと靴の本を渡されます。一方タカオは今靴を作っているが、どうも上手くいかないと話します。するとユキノは靴を脱ぎはじめ、タカオはユキノの足を手にすると、とても丁寧に採寸していきます。
そして、梅雨が明けてしまい二人はしばらく会えなくなって、物語はじりじりとした展開を迎えていきます。
・雑感
この物語はタカオがユキノの足を採寸するシーンに全てが集約されている。靴は心の殻の暗喩であり、それを脱いで手に触れると言うのは神秘的で官能的なものが秘められているように感じる。全ての描写はその為にあったのではないかと。
最近はややネガティブな意見を受けているように思う新海誠監督だが、芸術的な何かを想像する為には、やはり強い欲求が必要なんではないかと思った。同時に恥じいることも必要だが、想像の源を断てば、人は死ぬだけだ。
谷崎潤一郎氏のことを少しだけ思い出しました。