嵐が丘
おはようございます。
今日はエミリー・ジェーン・ブロンテ原作、1939年のアメリカの映画「嵐が丘」を観てみました。いつか小説で読みたいなと思いつつ、なかなか手が回らなかったので良い機会になりました。
本作は猛吹雪の中、道に迷った男ロックウッドが嵐が丘と呼ばれる館に辿り着いたところから始まります。(嵐が丘は館の名前だったんですね)
当然、男は一晩寝床を願うのですが、通された部屋でキャシーと言う女性の声を聞きます。そこでロックウッドは館の主人であるヒースクリフを呼ぶのですが、彼は血相を変えて猛吹雪の中へ飛び出して行きます。残されたロックウッドは唖然としていると、家政婦エレンから館の過去を聞くことになり、物語は過去の回想へと移っていきます。
嵐が丘の元の持ち主だった男は慈悲深く、貧しい孤児を保護してヒースクリフと名付けます。そこで館の主人の娘キャシーと出会い、少年少女らしい無邪気な恋をするのですが、キャシーの兄であるヒンドリーとの確執も始まります。館の主人が死んだことで、ヒンドリーが館の主人になりヒースクリフを馬丁として酷使していくのです。
それから成長したキャシーは上流階級に憧れ、裕福な男性から求婚されながらもヒースクリフを想い、結婚を思い止まっていたのですが、運命のイタズラから悲劇が始まっていきます。
・雑感
キャシーがヒースクリフを想って謳う愛の言葉は、これ以上ないと言うくらいに愛で溢れていて、覚えておきたい言葉ばかりでした。
ー彼は私自身なの、同じ魂を分け合ってるのよ。彼は私の命ー
愛してるをこれほど的確な言葉で詩的に表現できるのだなと感心してしまいました。
日本の作家の方でも影響を受けた方が多いのも納得ですね。モノクロの映画は好き嫌いが分かれるかも知れませんが、たまには往年の名作を見返して見るのも発見があると思います。
恋に悩みのある方は一度観てほしいオススメの映画だなと思いました。