the longest day

アラサーが映画レビューを100本ノックしてます。基本はゆる〜く、時に真面目に。コンテンツってなんなのか紐解いていきたいと思う。

ブルゴーニュで会いましょう

おはようございます。

今日は日々進化しているAIによってオススメされて、即食いついてしまったフランスの映画「ブルゴーニュで会いましょう」を観てみました。

今作はゴージャス感のある音楽と共に豊かな葡萄畑と、20歳でブルゴーニュを離れた主人公シャルリがたくさんのワインをテイスティングして、様々な表現で味わいを伝えてくれるところから始まります。

しかし、幕が上がると一転、水を打ったように静かな場面へ移っていきます。シャルリの実家のワイナリーが倒産の危機で銀行員と話しこんでいます。

一方、シャルリはパリで著名な評論家として華々しい活躍を送っている姿が映ります。

荒廃と栄華がめくるめくコントラストで流れ、倒産の危機を聞いたシャルリが実家へ戻るところから物語は加速していきます。

やや無口で頑固で昔ながらの職人気質をもった父と対峙しながら、ワイン造りを通して徐々に関係を修復していくシャルリ。定番とも言えるストーリーですが、美しい自然の中で描かれるとノスタルジックな感情が呼び起こされますね。

・雑感

父は常にこうしろと言って忠告してくるのに、主人公が反論するとすぐに好きにしろと言ってくれるのがいいですね。

あと物語の中盤、主人公が父にワインをプレゼントするのですが、なんとそれがロマネ・コンティ1966年で、しかしそれを父は実に美味くなさそうに渋い表情で飲むシーンがいいですね。

観ている最中はミネラルウォーターが飲みたくなったけど、物語の幕が降りたら渋みのある若いワインが飲みたくなりました。