the longest day

アラサーが映画レビューを100本ノックしてます。基本はゆる〜く、時に真面目に。コンテンツってなんなのか紐解いていきたいと思う。

映画 下妻物語

おはようございます。

今日は小説が原作となっている2004年に公開されたド田舎でロリータ感が全開の日本映画「下妻物語」を観てみました。

視聴時間102分 短いけど情報量が膨大で人によっては飲み込むのが大変かも。

・あらすじ

今作はロリータのイメージとはかけ離れた田舎の景色とアメリカンなロゴのオープニングから始まります。深田恭子さん演じる竜ヶ崎桃子がバイクに跨り疾走して、キャベツを積んだ軽トラと交通事故を起こして盛大に吹っ飛びます。

走馬灯のようにゆっくりと流れる時間、あらゆる物にさよならの言葉をかけていますが、ロココ時代のおフランスに生まれたかったと語り、時間が巻き戻っていきます。

ロココ、それは18世紀後半のフランスを支配した最も優雅で贅沢な時代。超真面目なバロックの後に出現した超軽薄な芸術スタイル、ロココはそのあまりのバカっぽさから歴史の闇に葬り去れ、世界史の授業でもほとんど触れられることもありません。評論家達はこの時代の芸術を甘ったるくて、安易で、化粧っぽくて、下品、淫ら、とこき下ろします。

だけど、人生なんて甘いお菓子とおんなじ、スイートな夢の世界に溺れる、溺れまくる、それがロココの心なのです。と桃子は饒舌に語ります。

そして、自分も優雅にお散歩をしたいものの、今は21世紀で、私は茨城県下妻で生きているから、それは無理だと落胆します。

東京へ洋服を買いに行こうとする桃子、駅までは歩いて30分かかるけど、ロリータで自転車には乗れないとポリシーがあるようです。

そして、駅まで着くと電車は1時間に二本しか来ないからと、待ち時間で自分の生い立ちからロリータとの出会い、愛を語ります。

ロリータを買うためにはお金が必要だと語る桃子、父の作っていたバッタ物の服を売り捌くことを思いつきます。そこにヤンキーの白百合イチゴが買いに来たことがきっかけで、桃子の家に入り浸るようになります。

イチゴは、お世話になった暴走族の総長の引退の際、代官山にいると言われる伝説の刺繍家に刺繍をしてもらった特攻服を着て送り出したいと話します。

しかし、お金のないイチゴは自棄っぱちで、桃子を引き連れパチンコ屋に繰り出します。イチゴは早々に有り金をすってしまいますが、桃子はビギナーズラックなのか大連チャンして資金を稼ぎます。

その後、桃子はお気に入りのボンネットをネズミにかじられてしまい、その穴を誤魔化すために刺繍を入れます。

そして、そのボンネットをつけて代官山にある行きつけのロリータ・ファッションのショップ「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」を訪れたことで社長の磯部に刺繍の腕を認められ、桃子の物語は動きはじめます。

・雑感

1.深田恭子さんの可愛さが全開です。ロリータ服はもちろん、制服も体操服もあり、すごいことになっています。その姿を見るだけでも充分に楽しめると思いました。

2.桃子の性格が清々しいくらいにクズ。しかし、人間の負の一面を鮮明に表していて、問題はそれとどう向き合うべきなのかなと考えさせられた。

3.情報量が膨大。平均的な視聴時間なのに、レビューにする時かなりの文字数になったなぁと。専門知識等の解説が多く、脳がパンパンになりますね。