the longest day

アラサーが映画レビューを100本ノックしてます。基本はゆる〜く、時に真面目に。コンテンツってなんなのか紐解いていきたいと思う。

彷徨える河

おはようございます

今日は2016年に公開されたコロンビア、ベネゼエラ、アルゼンチン合同制作の映画「彷徨える河」を観てみました。

舞台はアマゾン流域の奥深いジャングル。静かな川辺に一人、インディアンの男がしゃがみ込んでいるところから始まります。極端に切り揃えられた特徴的な髪型、半裸に身につけた骨を加工したと思われる装飾品、手には長槍が自然と握られています。彼こそは侵略者によって滅ぼされ た先住民族唯一の生き残り、シャーマンのカラマテカです。

その彼の元に一隻の小舟が近づいてきたことで、彼は激しい威嚇を始めます。小船に乗っているのは二人、ガイドと思われる若い男マンドゥカと白髪の老人テオが横たわっています。カラマテカはマンドゥカと激しい言い争いをするのですが、横たわった老人はドイツ人民族誌学者で重篤な病に侵されていることを伝えことなきを得ます。

白人を忌み嫌っているカラマカテは一度は治療を拒否するものの、その翌朝には薬草を燻した煙を鼻から吹き込んでやり彼の痛みを一時的に和らげてあげます。そして、病を治す唯一の手段は幻の聖なる植物ヤクルナだと話し、三人は行動をともにすることになります。

それから場面はいきなり数年後になり、頭を丸め歳をとったカラマテカと中年の学者エヴァが出会うシーンが始まります。時を経て再びヤクルナを探しはじめるカラマテカ、物語は複雑に深まっていきます。

そして、場面はまた過去に戻り、カヌーに乗って流域を進みながら三人は様々な部族に出会っていきます。

・雑感

1.最近コロンビアの映画が評価されているのかプライムビデオに追加される率高いですね。よく観てるから僕だけオススメ率が高いのかも知れませんが、コロンビアの映画は独特の味わいがありますね。

アメリカやフランスとは一味違う自然の生々しさが物語の骨格に大きな影響を与えている気がします。

2.とにかく物語が複雑で脳に大量の情報がぶちこまれる。現在と過去を往復していく展開も複雑だが、単純に情報量が多く途中で停止したり巻き戻したくなりますね。

3.現代社会の生活から乖離して、生々しい自然を感じたい方にオススメの作品かなと思いました。