the longest day

アラサーが映画レビューを100本ノックしてます。基本はゆる〜く、時に真面目に。コンテンツってなんなのか紐解いていきたいと思う。

ローマの休日

おはようございます。

今日はオードリー・ヘプバーンの映画が観たくなって1953年に公開された「ローマの休日」を観てみることにしました。

ティファニーで朝食を」もそうでしたが、実に半世紀以上も前の映画なのに、色褪せることのない魅力的な映画でした。古い物が良い物とは限らないけれど、自然と今まで残ってきたものには、やはり良いものが多い気がしますね。

オードリー・ヘプバーンがとにかく魅力的で、繊細で複雑な表情や仕草を見せてくれます。

・あらすじ

今作は古い歴史と伝統を持つヨーロッパ某国の王女アンが表敬訪問の最後の地ローマを訪れたところから始まります。

王族達の挨拶を受けている最中、ドレスで隠れた足元でヒールを脱いで遊ばせている姿は印象的で、実は快活で奔放なアン女王の性格を予感させます。

そんなアン女王は長旅と重責の為か夜ヒステリックになり、皆が寝静まった後で部屋を抜け出してしまいます。

そして、めくるめくロマンチックな、一日限りの恋に落ちて行きます。

・雑感

オードリー・ヘプバーンがとにかく魅力的(大事な事なので)当時は華奢な体型は流行ではなかったようですが、それが今見ると逆に現代的に見えてきます。

プライムビデオで無料の吹き替え版、白黒で観たのですが、白黒でも充分に伝わってくる描写が素晴らしい。

当時オードリー・ヘプバーンはまだ新人だったのに、その原石を発掘してきた監督はすごいです。

またシナリオが素晴らしいです。王女と言う立場による悲しみ、背景があるから一日限りの恋が陳腐にならず、とても惹きつけられるのだなと思いました。

最高に情熱的でロマンチックな恋物語が観たい人には、とてもオススメ出来る作品です。

・見どころ※ネタバレ

ラストシーン間際でオードリー・ヘプバーンが見せる涙の一粒は星々の煌めきのように切ない美しさがあります。

それからエンディングが現代的な作品より簡潔にまとまっていて、少し物足りない気もするけど、ちょうどいい感じです。