the longest day

アラサーが映画レビューを100本ノックしてます。基本はゆる〜く、時に真面目に。コンテンツってなんなのか紐解いていきたいと思う。

トータル・リコール

ー本当の自分が何者か皆追い求めるが、答えは過去ではなく現在にあるー

哲学的な響きを感じるこのセリフがとても心に刺さりました。

今日は超メジャータイトルですが、アメリカのSF映画トータル・リコール」を観てみました。ちなみに2012年制作の劇場版です(ブルーレイディスクのみディレクターズカット版がある)

映画のタイトルは何度も聞いたことがあったのですが、フィリップ・K・ディックの小説「記憶売ります」が原作になっているそうです。

今作は富裕層に支配された地域に住む主人公(めっちゃ美人な妻がいる)が昇進が不意になったことで半分自棄になり、デジタルドラック感覚で記憶を摂取しに行くところから物語が展開していきます。

記憶を売るリコール社は歓楽街にあるのですが、その雰囲気はとても中国を意識しています。前に何かで東洋と言うのは西洋へ憧れ、西洋と言うのは東洋への憧れを持つことだと言うのを思い出しました。

・雑感

あらすじは結構知れ渡っていると思うので個人的考察。本人確認の為にIDを求めているシーンがあったけど、生体認証が始まろうとしている今、部分的にはSFの世界を超えつつあるのかと思うと感慨深い。

アクションシーンが凄くもっさりしているように感じたんだけど、とても見応えがあって、元ニコニコの川上量生さんが言ってたコンテンツ論を思い出しました(コンテンツは情報がありすぎても無さすぎても面白くない)

意訳→アクションシーンはスピード感がないとつまらないんだけど、スピード感が高まるとシーン毎の情報量が減って軽くなりすぎる。つまりスピード感を出して行くほど背景などに情報量を加重することでバランスを取る=面白くなるんだなぁと。SF映像作品のアクションシーンは約束された勝利のテンプレートだった?