酒 ウイスキー山崎
おはようございます。
次に買うウイスキーはオールドパーを考えていたんだけど、現在品薄のサントリーウイスキー山崎をたまたま見つけたので買ってみました!
・山崎の味わい
今回はハイボールにしてみたのですが、やや薄い琥珀色がとても美しいですね。
少し濃いめに割ったのですが、口に含んだ瞬間の味わいは優しく繊細な感じがしました。炭酸の刺激と調和するような柔らかさがあります。それから木々の優しい香りと和菓子のような甘みが、ふわりと抜けていきます。後味が恐ろしく軽い。そして何よりお酒の回り方と酔い方が違いますね。とても心地いいです。
ストレートも軽く飲んでみたのですが、濃厚な香りが開ききっていないような感じがしたので、やっぱり何かで割ったほうがいいかも。
あとロックはまだ試してないけど、結構ありな気がします。
・初心者向けかどうか?
かなりありだと思う。山崎で作るハイボールは嗜むくらいの軽い飲み方にもあってると思いました。まずは一番小さなサイズからチャレンジしてみるのをオススメします。
リンク貼ろうと思ったんですが、今結構高騰してるので、店頭で見かけたら買うのがオススメかもです。
地球が壊れる前に。
おはようございます。
今日はあのレオナルド・ディカプリオが登場する2016年に公開されたアメリカのドキュメンタリー映画「地球が壊れる前に」を観てみました。
前々から観たいと思っていたので、プライムビデオやるじゃん、と思いました。
・あらすじ
今作は、まず我々がいかにして経済を成り立たせてているのか、その為にどれほど自然が犠牲になっているのかを紹介していきます。
石油は主に輸送用燃料、石炭や天然ガスは電力用の燃料になっており、それらを採掘する為にいかなる危険が侵されているのかが映し出されます。くり抜かれた山々、煙を上げ続ける大陸、燃え上がる海、それらは自然を飲み込んでいくようです。
そこから場面はカナダ北極圏、バフィン島へ移ります。何処までも続く白銀と青空の世界は、この世ではないように幻想的です。しかし、今その世界を作っている氷は温暖化で溶け出し、異常気象を呼び、世界に危機が迫っていることが語られていきます。
途中でやや政治的な話題に触れつつ、中国の環境問題に対する深刻さ、国民のデモによるエネルギー政策の方向転換など、ディカプリオが世界を回りながら問題解決の糸口を探っていきます。
・雑感
ただの動物好きだった少年のディカプリオが俳優になり、今は地球温暖化を語るメッセンジャーになっていると言うのはなんとも感慨深い。
普段、我々は一つの町の小さな空間の中、更に限られた家の中で、人生の大半を過ごしているから実感は薄いが、我々も地球と言う唯一無二の存在の一部なのだと感じることが出来ると思う。
自分と言う存在のスケールを見直したくなった時に観てほしい作品だなと思いました。
大きく膨らみ過ぎた自分を小さく感じることが出来るかなと。
ボビー・フィッシャーを探して
おはようございます。
今日は1993年のアメリカ合衆国の伝記映画「ボビー・フィッシャーを探して」を観てみました。
今作は、まだ幼くとても可愛らしい少年が、公園で行われているストリートチェスを目にしたことから始まります。7歳になったばかりの野球好きな少年、彼がこの物語の主人公ジョシュです。
公園で行われているストリートチェスは大人でも近寄りがたいアンダーグラウンドな雰囲気ですが、ジョシュはとても関心を持ったようで、自分の部屋でおもちゃを使って駒を再現しています。
ある晴れた日のこと、ジョシュは母親と共に公園に向かい、初めてチェスで対戦します。そこで彼はボビー・フィッシャーのプレーを見るようだ、見事な攻めだと目をつけられます。
おそらくチェスを習ったことのないジョシュですが、ストリートチェスの話を聞いた父親はジョシュの腕試しをします。
ジョシュはあっさりと負けてしまいます。しかし、それを見ていた母親はお父さんを負かしたくないのよと言いいます。再戦では本気になったジョシュは圧倒的な強さで、後半は盤面も見ることなく勝ってしまいます。
ジョシュの特別な才能に気づいた父親は彼に最高のコーチをつけるべく、かつての名手ブルースを訪ねます。
もうコーチはやっていないんだと一度は断るブルース、しかし父親と話している間に始まっていたジョシュの対戦を観て、表情が変わります。
ブルースはスリートチェスの場にまでジョシュの対戦を観に来ますが、後日チェスのプロの現実を見せるために父親だけを競技大会に呼びます。
それと同時にジョシュはフィッシャーの再来であり、育ててみたいが決めるのはあなただと告げます。
初めてジョシュと向かい合うブルースは寡黙ながら穏やかな表情で、チェスをせずにお互いの理解を深めていきます。後日、ブルースは一つの詰め将棋のような問題を出し、マスターの称号について語り、ジョシュは興味に目を輝かせます。
そんなある日、父親はジョシュを大会に参加させようとします。ブルースは準備不足を理解に反対するのですが、ジョシュは父親の期待に応えて大会に参加し、地区大会で優勝します。
これを機にジョシュの周りの環境は変わっていきます。ジョシュの才能を評価してくれないと言う理由で父親は教師と対立、自由な学校への転校を勧めます。そして、もう一人の天才少年ジョナサンとの出会い。チェスに苦しみを覚えて格下に負けてしまうジョシュ。
チェスに対して葛藤するジョシュはどうなっていくのか?物語は佳境を迎えていきます。
・雑感
1.才能は、必ずしも与えられた人間の幸福を保証はしてくれない、と考えさせられる。
あることで道が開かれるが、閉ざされる場合もある。大半の人間が持っていないから欲されるが、持っていないことは必ずしも不幸ではないと。
2.登場する人物全員の親和性が高い。暖かさに満ちた一つの空間での出来事だと思わされるスケール感がある。これは好みがある部分だと思いますが、とてもまとまっていて評価したい。
3.子供が主人公なので童心を思い出せる。誰でも子供の時はコントロールし切れていなかった感情、大人になるにつれ薄れていったその尊さを感じることが出来る作品だなと思いました。
Hemingway & Gellhorn
おはようございます。
今日は2012年にアメリカで公開されたテレビ映画「Hemingway & Gellhorn」を観てみました。訳名は「私が愛したヘミングウェイ」となりますが、プライムビデオでは原題表示でした。
今作は金髪のカッコイイ年配の女性が一人、煙草に火をつけるところから始まります。彼女がヘミングウェイの三番目の妻であり、彼が愛したゲルホーンです。彼女がヘミングウェイとの出会いを語り始めると、場面は過去へ移っていきます。
父が亡くなり、母と弟と三人でキーウェストへ家族旅行。スロッピー・ジョーという酒場へ。彼をひと目見て私は思った。あの汚れた服のむさ苦しい大男は誰?と。
ヘミングウェイとゲルホーンはすぐに打ち解けて一緒に歌い、酒を酌み交わします。
酒場ではすぐに別れてしまった二人、でもその後すぐにヘミングウェイの家をゲルホーンは訪ねます。出迎えてくれたのは賢妻のポーリン、家の奥では大勢の人がいてスペインの実態を写した映画を観ながら、意見交換しています。スペインの歌を歌い、民主主義を守ろうとしていることを語ります。
そこに現れる主役のヘミングウェイ、今日は綺麗な仕立てのいい白シャツを着て、子供を抱き抱え、この前とは違った一面が見えます。
ヘミングウェイは友人からスペインへ来てくれと請われますが、賢妻が割ってはいり断りを入れます。一方、ゲルホーンは行ける者は行くべきだわと答え、ヘミングウェイは共感を覚えたような表情が浮べます。
そして、舞台はスペインへ。出会うべくして再開した二人は内戦を通じて交流を深めていきます。荒々しく感情をぶつけるように始まった交流は戦火の中で燃え上がり、二人は結ばれます。瓦礫にまみれながら愛し合う姿は人間の営みを圧縮したように濃厚で印象的です。
その後、二人は帰国してスペイン内戦の映画が公開され、ヘミングウェイはゲルホーンとの仲が妻にバレてしまい大喧嘩になります。
しかしヘミングウェイはゲルホーンの方に惹かれており、もう腹は決まった様子。一方のゲルホーンはヘミングウェイを愛していたものの、その思いは外の世界へ、戦地に出向くことを思い描き、物語は佳境を迎えていきます。
・雑感
1.ヘミングウェイがめちゃくちゃ喧嘩っぱやい。しかしこれが実に本物っぽい気がする。これが戦地を駆け回って血流のような躍動する文章を書いてきたヘミングウェイだと思いました。
2.実際に残っていたと思われる映像+モノクロのシーン+カラーで流れるシーン=での作品の作り方が素晴らしい。実に自然に新鮮に過去を現代に感じさせてくれる。
3.主演のニコール・キッドマンが強すぎる。個人的に強い女性はあまり好きじゃないのだけれど、強すぎる女性は実に魅力的に映りますね。
4.荒々しい描写、強い原液の酒を飲むヘミングウェイの姿は、実に酒を飲みたくさせる作品だなと思いました。ヘミングウェイを好きな人、躍動する文章を書きたい人にオススメしたい映画です。
映画 スティーブ・ジョブズ
おはようございます。
今日はウォルター・アイザックソンによる伝記を原案に、アーロン・ソーキンが脚本してダニー・ボイルが監督し、2015年に公開された映画「スティーブ・ジョブズ」を観てみました。
・あらすじ
今作は世界的に有名なジョブズによる初代iPodのスピーチから始まります。黒のタートルネックにジーパンと言う馴染みの格好と、あのイントネーションの癖が蘇ります。
その後、場面はジョブズの大学時代へと遡ります。ふとしたきっかけでカリグラフィーに興味を持つジョブズ、そして、今では考えられない体験から、草原で踊りながら遥か先の未来が頭を駆け巡ります。
ジョブズはゲーム会社で働くことになったものの、その理想の高さから同僚達はついて行けず、上司からは優秀だが協調性がないことを指摘されてしまいます。そこでジョブズは高額な報酬の条件で一人ゲームを作ることになるのだが、上手くいかず、友人のウォズに代行してもらいます。ゲームの完成度は高く、上司は大喜び、しかしジョブズはウォズに報酬をちょろまかします。
場面は進みウォズの作ったコンピュータを高く評価するジョブズ、まだコンピュータが一般家庭に普及していなかった時代にそれを売り込もうと躍起になります。
そこで社名として思いついたのが、誰でも欲しがる果実、創造の果実アップルだったのです。しかもこの名前ならアタリより前に載るというおまけ付き。
この時はまだジョブズが商品をスピーチするわけではなく、ウォズが頑張ってスピーチしています。
その後、一人のショップオーナーが興味を持って話かけてくるのですが、ジョブズは持ち前の口の上手さで値段を巧みに交渉していきます。値段を釣り上げることはできたものの、納品の期限がついてしまったり、アルバイトを雇うことになったり、他にもトラブルはあるものの、なんとか納品を済ませるジョブズ。
ここからジョブズはApple2の開発に取り組み、優秀で画期的な設計を行うために人材を探したり、会社を大きくするためにと慌ただしくなっていきます。
登りつめるほどに息苦しくなっていくようなジョブズの物語。続きが気になる方はぜひプライムビデオで観ましょう。→https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B015PAVW7O/ref=atv_hm_hom_1_c_DEaieV_2_1
・雑感
1.数字に強く貪欲なジョブズ、その野心はどこから生まれたのか?それは分からないのだけれど、何かを成し遂げたいと思った時、何の伝手もなく、地べたに這いつくばるようなストイックな努力の重ね方は描かれています。
どんなに成功した人物のアイデアも最初は見向きもされず、150回も電話をかけて断られたエピソードには、意識が奮い立たされました。
2.ヴィジョンは強く強く打ち出して示さなければならない。それは時に汚い言葉になって、理解されなくとも共有出来なければ始まらないのだから、何度でも扉を叩く必要があるのだなと思いました。
3.やりたいことがある人間はとにかく強い。何かやりたいことが明確にあって突き進んでいる人間はエネルギッシュで、人を惹きつけていくんだなと。画面の中のジョブズに僕も惹きつけられてパワーをもらった気がします。
4.何かを創造して作っていきたいと少しでも思っている人がいるなら、その種火を燃え上がらせたいと思っているなら、ぜひ観てほしい作品だなと思いました。
誰でも一度は聞いたことのあるジョブズの名言が溢れています。
ホリデイ
おはようございます。
今日はキャメロン・ディアスの主演映画が観たくなったので、2006年にアメリカで公開された映画「ホリデイ」の字幕版を観てみました。
・あらすじ
冒頭、様々な場面を映しながら愛の形についてナレーションが流れる。そして主人公の一人アイリスが会社でクリスマスパーティーをしているシーンへ。
アイリスはなかなか上手くいかなそうな片思いにやきもきしているが、それも束の間、想い人の婚約発表を聞くことになり、まるで心が粉々に砕け散ってしまったように映ります。
場面は変わって今度はもう一人の主人公アマンダの様子が流れていきます。どうやら同棲相手イーサンの浮気を疑っているようでケンカしてしまい、イーサンが浮気を白状すると拳を固めて思いっきりぶん殴ります。
その後、アマンダはGoogleを使って一人のクリスマス休暇を何処で過ごそうか検索し始めます。そして、ホーム・エクスチェンジのサイトでアイリスの家を見つけると、彼女達はチャットでやりとりをはじめ意気投合していきます。
お互いの住む家を丸ごと交換することにした二人、アイリスは太陽のサンサンと輝くロサンゼルスの豪華な住宅街へ、一方アマンダは雪が降り積もるイギリスの小さな村へ。
その夜、アマンダは酔っ払ってアイリスを訪ねてきた兄グレアムと一夜を共に。アイリスはイーサンの友人で映画音楽の作曲をしているマイルズや、近所に住む引退した脚本家のアーサーたちと出会い物語は平行しながら進んでいきます。
・雑感
1.極めて対照的な環境の出来事が同時進行で描かれることでコンテンツの容量が膨らんだように感じられる。
2.アマンダの恋は一夜を共にした後にお互いのことを知っていくことで、食事の最初にデザートを食べてしまったように楽しみがなさそうだけれど、実にときめきに満ちているように見える。
3.キャメロン・ディアスの表情の作り方がとても複雑で秀逸。とくに悩ましさに愛嬌が入り混じった表情は魅力的で、類似する表情はなかなか見つからない。
4.アイリスの恋は日本の映画ではこんなに上手く描けなかったと思うから、とてもとても新鮮に感じる。ストーリーの骨組みがしっかりとしていて尚且つ自信がないと完成しない映画だなと思いました。
5.恋に破れて恋をはじめるわけなのに、恋と言うものはとてもパワーを持っていて、人生に力強い活力を与えてくれるものだなと感じました。
彷徨える河
おはようございます
今日は2016年に公開されたコロンビア、ベネゼエラ、アルゼンチン合同制作の映画「彷徨える河」を観てみました。
舞台はアマゾン流域の奥深いジャングル。静かな川辺に一人、インディアンの男がしゃがみ込んでいるところから始まります。極端に切り揃えられた特徴的な髪型、半裸に身につけた骨を加工したと思われる装飾品、手には長槍が自然と握られています。彼こそは侵略者によって滅ぼされ た先住民族唯一の生き残り、シャーマンのカラマテカです。
その彼の元に一隻の小舟が近づいてきたことで、彼は激しい威嚇を始めます。小船に乗っているのは二人、ガイドと思われる若い男マンドゥカと白髪の老人テオが横たわっています。カラマテカはマンドゥカと激しい言い争いをするのですが、横たわった老人はドイツ人民族誌学者で重篤な病に侵されていることを伝えことなきを得ます。
白人を忌み嫌っているカラマカテは一度は治療を拒否するものの、その翌朝には薬草を燻した煙を鼻から吹き込んでやり彼の痛みを一時的に和らげてあげます。そして、病を治す唯一の手段は幻の聖なる植物ヤクルナだと話し、三人は行動をともにすることになります。
それから場面はいきなり数年後になり、頭を丸め歳をとったカラマテカと中年の学者エヴァが出会うシーンが始まります。時を経て再びヤクルナを探しはじめるカラマテカ、物語は複雑に深まっていきます。
そして、場面はまた過去に戻り、カヌーに乗って流域を進みながら三人は様々な部族に出会っていきます。
・雑感
1.最近コロンビアの映画が評価されているのかプライムビデオに追加される率高いですね。よく観てるから僕だけオススメ率が高いのかも知れませんが、コロンビアの映画は独特の味わいがありますね。
アメリカやフランスとは一味違う自然の生々しさが物語の骨格に大きな影響を与えている気がします。
2.とにかく物語が複雑で脳に大量の情報がぶちこまれる。現在と過去を往復していく展開も複雑だが、単純に情報量が多く途中で停止したり巻き戻したくなりますね。
3.現代社会の生活から乖離して、生々しい自然を感じたい方にオススメの作品かなと思いました。