the longest day

アラサーが映画レビューを100本ノックしてます。基本はゆる〜く、時に真面目に。コンテンツってなんなのか紐解いていきたいと思う。

ある天文学者の恋文

おはようございます。

今日はニューシネマパラダイスを撮ったイタリアの名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督の2016年公開の映画「ある天文学者の恋文」を観てみました。

冒頭は情熱的なキスシーンから始まります。年配の男性と若い女性、二人は著名な天文学者エドと教え子のエイミーです。いくつになっても恋愛は活力をくれるものだけど、エドは精神的にとても若々しく茶目っ気がありますね。

二人はしばらく会えない中、Skypeやメールでやりとりをしていきます。しかし突然メールは同じような返信になり、エイミーは授業中にエドの死を知らされます。教室を飛び出し悲しみのあまり道端に横たわってしまうエイミー、ここから彼女はエドの住んでいた街へ向かいます。曇り空の街は美しいけれど、悲しみに染まっています。そして、エイミーはエドが残した何通ものメッセージと出会いながら物語は展開していきます。

・雑感

星々との対話は死との対話。結構好き嫌いの別れる作品だと思うけど、監督の個性が色濃く反映されていて斬新な作品でした。個人的には結構好きな雰囲気の作品でオススメ度高いです。

宇宙の神秘と恋、それらを考えることは実に哲学的で、後半になるにつれ没入感が高まっていきますね。

エイミー役のオルガ・キュリレンコは一見して芯の強そうな雰囲気があるんだけど、ある時からとても柔らかく繊細な雰囲気に変化していて演技力と二つの魅力を感じることができました。