the longest day

アラサーが映画レビューを100本ノックしてます。基本はゆる〜く、時に真面目に。コンテンツってなんなのか紐解いていきたいと思う。

政治に興味を持ちたくなったニコニコ動画。

おはようございます。

今日は参院選も近づいてきたと言うことで、政治に関心がなかった僕がついつい見てしまった政治系のニコニコ動画を3本紹介してみます。

・2009年 自民党総裁河野太郎候補 街頭演説

https://www.nicovideo.jp/watch/sm8321258

視聴時間16分

小泉さん以降4回目、野党に転落して初の総裁選は実に熱が入った響きがあります。崖の下の自民党とか自民党を一から作り直すなど、かなり踏み込んでる感じがしますね。

・橋下市長VS女性記者の大バトル

https://www.nicovideo.jp/watch/sm17769412

視聴時間27分

こちらは再生数多いので、観たことある人も多いかも知れませんが、僕は昔テレビで観ていた橋下徹さんが政界に進んで、とてもアグレッシブになった印象を受けました。とにかく弁が立ちます。

レーゼルドーンの開拓者達@19セッション

https://www.nicovideo.jp/watch/sm14881517

視聴時間 約10分×11本

こちらはテーブルトークRPGのセッションの一つなのですが、政治の持つ性質を実に面白く、的確に抜き出しているよなと感じて選びました。全セッション何回も見るくらい面白かったです。

・雑感

政治って近寄りがたくて実態を知る機会ってあんまりないと思うんですが、この動画たちで少しでも興味を持ってもらえたらなと思います。

プルートで朝食を

おはようございます。

今日は2006年に公開されたイギリスとアイルランド製作のドラマ・コメディ映画「プルートで朝食を」を観てみました。

視聴時間127分 少し重いドラマに感じるかコメディに感じるかはその人次第な気がします。

・あらすじ

今作は多幸感溢れるBGMの中、身体は男性だが心は女性の主人公パトリックが赤ん坊を乗せた乳母車を押しているところから始まります。美しく華やかな装いで、自身の名をキトゥンと自称します。

その後、場面は過去に遡り、赤ん坊だったパトリックが教会の前でリーアム神父に拾われるシーンへ。

そして、次のシーンでは、少年になったパトリックはドレスを着て口紅を塗って、母にあなたなんか拾うんじゃなかったと怒られ、自分が拾われたことを知ります。その出来事がきっかけでパトリックは本当の母のことを知りたいと思いはじめます。

学校では男子用の制服を着ているものの、どこか中性的な雰囲気を身にまとったパトリック、体育の授業の代わりに家庭科と裁縫の授業を受けたいと話します。

育ての母とは上手くいっていないようだけど、気兼ねなくお小遣いをねだったり、パトリックは掴みどころのない独特の雰囲気があります。

しかし、ある日、パトリックは学校の相談箱に性転換手術の上手な医者を紹介してと書いて投函したところ大問題となります。母からは家族が街中の笑い者だと言われ、パトリックは家を出る決意をします。

本当の母を探し出すことを目標に、パトリックはヒッチハイクを始めます。最初に止まってくれた車は運良く目的地も同じで、バンドのメンバー達が乗っており意気投合します。

その中でボーカルのビリーと良い感じになるパトリック、恋のはじまりそうな雰囲気の中、物語は不思議な盛り上がりを見せていきます。

・雑感

さまざまなジャンルを包括しており、たくさんのメッセージを感じ取れる映画になっている。小刻みに章わけのテロップが入るので、とてもテンポが良く、飽きにくく感じられた。

パトリックの独特なキャラクターは好き嫌いがあるかも知れないが、魅力があると思う。おかげでやや暗いテーマを含んでいるのに、さわやかなストーリーに感じられる。

イエスマン “YES”は人生のパスワード

おはようございます。

今日は他の映画も観てたんですが少しテンションを上げたくなって、2008年に公開されたアメリカのコメディ映画「イエスマン “YES”は人生のパスワード」を観てみました。

視聴時間104分 爽快感があり、とても陽気な気分で観れます。

・あらすじ

今作は主人公のカールが一本の電話を受けるところから始まります。飲み会に誘われるものの参加したくないのか、ビデオレンタルショップで暇しているのに忙しいとひたすら嘘をついて拒み続けます。それでも電話先の相手ピートに見つかってしまうと仕方なく付いて行き、そこで元妻に遭遇してしまい散々な目にあいます。

その後もカールはひたすらNOを突きつけていきますが、友人にイエスマンになれば人生は楽しくなるからセミナーに来いと言われます。

しかし、カールはなかなか変わらず、友人ピートの婚約パーティーすらすっぽかして、ついに本気で怒られてしまいます。そして、その夜にカールは生きたまま死んだような悪夢を見て、セミナーに行く決心します。

熱気的な雰囲気に、最初は尻込んでいたカールも飲み込まれていきます。会場を抜けると早速イエスの機会に遭遇するカール、ホームレスを山奥の公園まで送り、携帯を充電切れまで貸しガス欠まで食らって歩いてガソリンを取りにいくことになります。

しかし、その後、ガソリンスタンドで美女と仲良くなり車のところまで送ってもらうことになり、別れ際にキスをされるとイエスマンのスイッチが入っていきます。

職場の休日出勤もイエス、怪しげな広告もイエス、融資もイエス、おかげで昇進も決まります。今まで断っていたライブにもイエス、おかげでガソリンスタンドで出会った美女アリソンとも仲良くなり、物語は最高に盛り上がっていきます。

・雑感

アリソンとの出会いが最高にクールで、ロマンチック。序盤のこの部分を見るだけでテンションが上がってきます。現実はこんなにうまく行くわけないと分かっていても、ついイエスと言ってしまいたくなります。

なんでも否定するより全てイエスのほうが人生が楽しくなるような気がしてきますね。僕も今さっきからイエスしてたら、ほんのちょっといいことがあってドーパミン溢れてきて最高にハイってやつです。

映画の背景音楽と失われたもの

おはようございます。

昨日は邦画と洋画の日常からの乖離と没入感の違いについて書いてみましたが、今日は背景音楽(バックグランドミュージック)の違いと、個人的考察を書いてみようと思います。

まず、今回はより個人的な感想なんですが、良い映画には良い音楽が使われていることが多い気がします。例外も多々あるものの、背景音楽は映画の歴史的に求めてきたものかなと考えました。

そもそも映画と言う文化が始まった頃には音声がなく、代わりに背景音楽があったため必然的にレベルが高まり親和性が生まれたのかなと想像しました。

そこで邦画との違いも生まれた気がします。日本で活動写真と呼ばれる映画が公開された頃は背景音楽がなく、活動弁士と言われる方が解説をしていた為、背景音楽が発達していかなかったのかなと。

もちろん西洋の映画に和製の背景音楽を流しても違和感があるので仕方ないのですが、これが洋画と邦画に大きな差を作り、追従していくような流れを一つ作ってしまったように思います。

洋風な邦画を作って洋風な背景音楽を流していくのもありかも知れませんが、映画が世に生まれてまだ100年ちょっとなので、ここらへんで純和風の背景音楽を設定した邦画が発展してきてもいいんじゃないのかなと思いました。

最近では自然の音である風が草木を揺らす音、夜虫や野鳥の鳴き声が背景音楽にある作品も増えてきましたが、和琴や神楽笛などがあっても面白いなと。

背景音楽は日常からの乖離を促すものではないが、物語への没入感を深めてくれるのではないかと、個人的には思いました。

・雑感

たまには雑感をつらつらと書いてみましたが、結構まとまらないですね。今度は最近よく観るコロンビア映画の視聴をもう少し重ねて近代の作風の変化などの記事をかけたらなと思います、夏くらいに。

映画による日常の乖離と没入感

おはようございます。

今日は、先週珍しく日本映画をよく観ていたので、そこで感じたことを書いていきたいと思います。

まず、物語の没入感が大きく違うと僕は常々感じていました。洋画の場合、舞台のほとんどは海外なので映像を見た瞬間に、今ある日常から乖離した非日常へ比較的簡単に踏み込むことが出来るように思います。

反面、物語を観ていると言う感覚が強く、ほとんどの人類が感じるであろう感情的な共感はあるものの、生活習慣や価値観の違いから深い没入感を得ていくのは難しいのかなと。

逆に邦画の場合、物語はどこまで行っても日常の延長線上に存在している感覚が強く、登場人物との親近感や共感が深まったことで、緩やかに日常との乖離が深まっていくように思います。それは同時に没入感を伴っているものの、この感覚をもたらすのはとても難しいように感じます。日常と言う薄皮を丁寧に優しく一枚ずつ剥いでいくようで、強すぎれば反発があり、興醒めしてしまう気がします。

・要約すると

洋画は比較的簡単に軽い乖離を得られる判明、没入感に繋がるかは難しい。逆に邦画は日常からの乖離は難しいが、乖離する感覚は没入感と共にあると言ったところでしょうか。あくまで僕個人の感覚ですが。

明日は背景音楽(バックグラウンドミュージック)の有無について書いてみようと思います。

映画 宇宙兄弟

おはようございます。

今日は現在も連載中の人気漫画「宇宙兄弟」が原作で2015年に公開された日本のストーリー映画「宇宙兄弟」を観てみました。

視聴時間129分 テンポよく見れます

・あらすじ

今作は兄のムッタ、弟のヒビトが小さかったころの回想からはじまります。夜、丘の上から夜空を見上げた時、光る謎の飛行物体を見かけたことで二人は宇宙を目指すことを心にします。

その後、場面は大人となったヒビトが宇宙飛行士になり、記者会見をしているシーンへと移っていきます。日本人初の月面歩行者になることを記者に質問され、含みのある回答をします。

一方、兄のムッタはコンセプトカーのデザイン会社に勤めていたものの、上司にヒビトのことを馬鹿にされた怒りから頭突きをかまして仕事をクビになってしまいます。

就職活動をしてもなかなか決まらないムッタ、そんな時、出した覚えのない宇宙飛行士の書類審査合格の通知が届きます。ムッタは犯人がヒビトだと思い電話をかけると、一本のカセットテープを聴くように言われ、子供の頃の約束、一緒に宇宙に行くことを思い出します。

宇宙飛行士になりたかったけど、諦めて生きてきたムッタだか、これがきっかけで宇宙飛行士を再び目指しはじめる決意をします。

ムッタはJAXAでの様々な試験に挑み、仲間も出来るものの、二次試験の感触が良くなかったようで、落ち込んでいます。

そんな時に再びヒビトから電話があり、ムッタはヒビトのいるNASAに出かけて行きます。激励されたムッタは過去を思い出したり、ヒビトが月に行く前に書いていた遺書を読み、また気持ちに火をつけていきます。

そして、いよいよヒビトは月へ旅立ち。地球に残されたムッタはなんとか二次試験を通過して、過酷な三次試験へと挑んでいきます。

・雑感

1.なかなか原作再現されていると思う。ムッタ役の小栗旬もヒビト役の岡田将生も良かったと思う。尺の都合上、ストーリーは途中から原作とは違うものになるが、大事な部分は抑えており、続きのストーリーも映画化されたら観たいと思った。

2.ムッタの主人公としてのイメージが新しい。

近代の主人公像は多様化しているが、その中でもなかなかレアだと思う。序盤でヒビトに対する劣等感の塊と指摘されるのだが、その人間味が溢れている部分に親近感がわく。

また、捻くれたような独特の感性を持っているのに、時に子供のような純真さがあり、魅力的です。

3.少しだけ未来の話。宇宙を夢見たくなる内容です。宇宙に興味がない人も、この映画や原作を観たら魅力的なキャラクター達に惹きつけられて、夜空の見上げ方が変わる気がします。

Dear Friends

おはようございます。

今日は2007年に公開された日本の映画「Dear Friends」を観てみました。

視聴時間115分 重いテーマだけど、わりとサクサク見れました。

・あらすじ

今作はニット帽を被り思いつめた様子の少女が、病院の中を駆け抜けて、屋上までたどり着くと飛び降りようとするシーンから始まります。

そこから場面は過去に戻り、さっきの少女リナが友達の彼氏を奪って友達とケンカします。自由奔放で気の強いリナは友達は利用するものだと言い放ちます。その後、夜の街へ繰り出したリナはクラブで踊り、アメリカ帰りの洋介と知り合います。

家では家族とは上手くいっていない様子のリナ、学校でもサボりがちで孤立しており、友達なんか要らないと言います。

しかし、そんなリナを同級生のマキだけは心の中で慕っています。もう一人の主人公であるマキはリナとは見た目も性格も真逆で、内気だけど真面目そうに見える少女です。

ある時から急に吐き気を感じるようになったマキ、最初は気に留めていなかったものの、クラブで踊っている最中に倒れ、病院で検査を受けることになります。

そこで入院していた小学生くらいの女の子カナエと出会い、存在を忘れてしまっていたマキと話すことになり、病に苦しみながらもリナは少しずつ変化していきます。

・雑感

1.登場20歳前後だった北川景子は実は結構緻密な演技をするタイプに見えた。本仮屋ユイカ演じるマキと役を交換しても上手くやってしまいそうな柔軟性を感じました。

2.ストーリーの骨組みは強くて良さそうなのに肉付けが足りないような、映画にまとめるために荒削りになってしまったような感じがある。

分かりやすくなっていると言えばいいのかも知れないが、リナがなぜ友達と言う存在を軽視するのかと言う部分と洋介の存在はもう少し掘り下げても良かったのではないかと思う。

なんと言うか展開が良くも悪くも早いですね。