the longest day

アラサーが映画レビューを100本ノックしてます。基本はゆる〜く、時に真面目に。コンテンツってなんなのか紐解いていきたいと思う。

映画 マンボウ

おはようございます。

今日は名著マンボウはかすり傷で死ぬに感銘を受けていたところ(架空の名著)、映画「マンボウ」を発見したので、観ることにしました。

今作はウミネコの鳴き声と共に、一隻の漁船が漁をしているところから始まります。中年で小太りの男は漁を終えると家に帰り、着替えをして椅子で居眠りをはじめます。この男が主人公のケーセです。

ケーセは船を買う為に借金をしており、なかなかお金に困っているようです。また、学者を調査のために漁船に乗せてほしいと頼まれます。

漁船に乗ることになった生物学者ゲルトは意外にも女性で、相方のラースは熱を上げていきますが、こちらもなかなか上手くいきません。

一方で気のないようだったケーセは街の案内を頼まれるなど、ゲルトと仲良くなっていきます。ルールに厳しく周りから堅物扱いされていたケーセですが、彼女との出会いで少しずつ軟化していきます。

しかし、漁師達にとって漁の規制を測る生物学者のゲルトは疎ましい存在であり、ケーセも共に疎外感を味わいます。

更にお金の面でも苦しい状況を味わうことになったケーセは、ラースをクビにしなくてはならなくなり、その後大きく道を踏み外していくことになります。

・雑感

コメディ映画として紹介されている今作ですが、個人的にはヒューマン映画、もしくはドキュメンタリーに近いものだと思いました。クスっとした笑いよりも生活苦を目の当たりにして落胆することのほうが多かったです。

唯一マンボウの登場するシーンは幻想的だったのですが、それもなかなか短いシーンで基本的には生活感の強い映画でした。その作風は日本映画にかなり近いものがある気がしました。